ARTIST FILE 010

ALBUMとSINGLEの売上成績です。

(USA / BILLBOARD CHARTより)

HOOTERS

 

hootersmusic.com 
 

 

結成は意外に古く、78年。ペンシルバニア大学時代からバンドを組んでいたロブ・ハイマンとエリック・バジリアンが中心になって、フィラデルフィアで結成されました。
83年に“AMORE”というアルバムでデビューしますが、不発。しかし、2作目の“NERVOUS NIGHT”がジワジワとヒット、積極的にライブもこなしたお陰もあってか、全米での人気も急上昇。口うるさい評論家たちからも絶賛されました。
 
基本はストレートなアメリカン・ロックなんですが、バンジョーやマンドリン、ブルースハープ、アコーデオンなどの一風変わった楽器も上手に取り入れていました。

現在も固定ファンの多い、独特な個性のある、グループだと思います。
 

余談ですが、ハイマンさんは、シンディ・ローパー嬢の名バラード“TIME AFTER TIME”の共同作者でもあり、ソングライティングの才能も高いアーティストです。
 

付記.....85年にプロモート来日して以来、大の「親日家」グループでもある。
87年、88年、90年と立て続けに来日公演を行い、坂本九の"SUKIYAKI"
を必ず演奏していた。
88年にはビリー・ジョエル、アート・ガーファンクル、ボズ・スキャッグスら
の大物アーティストと共に、東京ドームでの"KIRIN DRY SUPER GIG '88"
にも出演した。
 
87年、ECHOESの辻仁成の「オールナイトニッポン」に出演した際の約束を守り、日本限定で"Johnny B"の日本語バージョン(J-Version)をシングル発売した。(左記)
以前にはクイーンとポリスが日本語バージョンをリリースしているくらいで、とても珍しいことだ。
この"Johnny B"の"J-Version"は、93年の日本のソニー・レコーズからの完全限定生産「STAR BOX」シリーズでリリースされたベスト盤に収録されている。
<PVにJ-Versionを乗せてみました....ENJOY !!→>
 
 
90sはチャートから遠ざかってしまうものの、地道に活動していた。93年には、ビリー・ジョエルやシンディ・ローパーのバックバンドにコーラス参加していた女性ヴァイオリニスト/ミンディ・ジョンストンを迎え、6人体制でアルバム"OUT OF BODY"を発表(傑作です)。
95年以降は、ロブとエリック2人の活動だけが目立ち始め、バンドは休止状態に入ったが、2002年にバンドとしての活動を再開し、ワールドツアー、アルバムリリースと頑張っている。
余談だが、93年から1年間メンバーとなったミンディは、2005年に病死している。
<ERIRIN兄/2011.1.21.>
 

(93) OUT OF BODY   (94) LIVE   (07) TIME STAND STILL
(08) BOTH SIDES LIVE   (10) FIVE BY FIVE

ERIC BAZILIAN solo  (00) THE OPTIMIST


 

AMORE (1983)
 


 

Amore/Blood From A Stone/Hanging On A Heartbeat/
All You Zombies/Birdman/Don't Wanna Fight/
Fightin' On The Same Side/Concubine
 

<2001 Remaster CD-Bonus track>
Lucy In The Sky With Diamonds/Man In The Street
 
マイナーレーベルのアンテナレコードからリリースされたデビューアルバム。地元フィラデルフィアで、ローカルヒットしたらしい。
後のセカンドアルバムに"All You Zombies"を含む3曲、サードアルバムに1曲がニューアレンジで収録された。
 
まだ多様な楽器群は使われておらず、シンプルなアメリカンニューウェイブアルバムである。
 
18年間お蔵入りしていたが、2001年にリマスターCDが発売された。エルトン・ジョンもカバーしたビートルズの名曲のライブバージョン(ベストに収録済)と、ジャズバンド/スカタライツの60sヒットのカバーデモの2曲が、ボーナストラックとして収められた。

 

NERVOUS NIGHT (1985)

85US 12

85USY 88

 

 

ALL YOU ZOMBIES

85US

58

AND WE DANCED

85US

21

DAY BY DAY

86US

18

WHERE DO THE CHILDREN GO

<unit/PATTY SMYTH>

86US

38

 

 

ONE WAY HOME (1987)

87US 27

 

 

 

JOHNNY B

87US

61

SATELLITE

87US

61

87UK

22

KARLA WITH A K

88UK

81

Satellite/Karla With A K/Johnny B/Graveyard Waltz/
Fightin' On The Same Side/One Way Home/
Washington's Day/Hard Rockin Summer/Engine 999
 
大成功を収めた前作同様、旧友リック・チャートフによるプロデュース。前作以上に、マンドリンやメロディカなどの多様な楽器を駆使して、エスニックなロックナンバーが並ぶ。
メロディ的にも、中南米的フレーバーが漂っている。レゲエスタイルのタイトルナンバー、日本的な郷愁と北欧的な重さを兼ね備えた名曲"Johnny B"、南部っぽいハードブギ調の"Engine 999"などがオススメ曲が目白押しだ。
シングル"Satellite"のVCは、TV業界を風刺したコミカルなクリップで、ゴドレイ&クレームのような斬新な映像演出が見もの。
<ERIRIN兄/2011.1.21.>
 

 

ZIG ZAG (1989)

89US 115

 

 

500 MILES

89US

97

Brother, Don't You Walk Away/Deliver Me/500 Miles/
You Never Know Who Your Friends Are/Heaven Laughs/
Don't Knock It 'Til You Try It/Give The Music Back/
Always A Place/Beat Up Guitar
 
ファンの間では、最高傑作との評価が高い作品。
今回はリック・チャートフに加え、ロブとエリック自身もプロデュースにあたった意欲作でもある。
シングルカットされた"500 Miles"は、1962年のフォークグループ/キングストン・トリオのヒットナンバーで、戦争の悲惨さを歌ったエバーグリーンだ。1963年にこの曲をカバーしているピーター、ポール&マリー自らバックコーラスに参加している。フーターズらしく、レゲエ調の新たなアレンジが面白い。
ラストの"Beat Up Guitar"は、70sのフレーバー漂う、どこか懐かしいメロディが心を打つ。
<ERIRIN兄/2011.1.21.>

 

オススメBEST CD

HOOTERIZATION:

RETROSPECTIVE (1996)

 

 

AND WE DANCED/NERVOUS NIGHT/ALL YOU ZOMBIES/

SATELLITE/KARLA WITH A K/

WHERE DO THE CHILDREN GO/500 MILES/

FIGHTIN’ON THE SAME SIDE/DAY BY DAY/

LUCY IN THE SKY WITH DIAMONDS (LIVE)/

HEAVEN LAUGHS/BROTHER,DON7T YOU WALK AWAY/

JOHNNY B/SHE COMES IN COLORS/

TIME AFTER TIME (LIVE)/BEAT UP GUITAR/

 

80s時代のヒット曲を中心にセレクトされてます。ビートルズの名曲のカバーと、"Time After Time"のセルフカバーのライブ録音が入ってるのはうれしいね!

 

 

前のページに戻りたい時はブラウザの「戻る」ボタンを押して戻ってネ