ARTIST FILE 040

ALBUMとSINGLEの売上成績です。

(USA / BILLBOARD CHARTより)

SCANDAL featuring

PATTY SMYTH

 

pattysmythandscandal.com 

 


  

NY出身のキュートな女性ボーカリスト/パティ・スマイス率いる、POPロックバンド。
82年の後半、60s感覚の元気一杯な5曲入りミニアルバムでデビューを飾ります。当時絶好調だったMTVでも彼らのビデオクリップを積極的に取り上げた事もあって、キュートなパティちゃんは一躍全米のお茶の間の人気者になりました。
 

84年には、ブロンディーやパット・ベネターを手掛けた敏腕プロデューサー/マイク・チャップマンを迎え、セカンドアルバムをリリース。ここからのシングル3枚がスマッシュヒット、アルバムもミリオンセラーを記録するなど、大ブレイクしました。しかし、85年初頭にパティが「出来ちゃった」同棲を発表、グループも活動休止宣言、事実上の解散になっちゃいましたね。
 

パティちゃんは無事女の子を出産、87年早々にソロとして復帰しました。シンディ・ローパーの「生みの親」でもあるリック・チャートフのプロデュースによるこのアルバムは、以前のパティちゃんとは一味違う、大人っぽいロックアルバムに仕上がっています。

  
付記....実は、パティ嬢の絶頂期は92年。セルフタイトルのセカンドソロアルバム"Patty Smyth"からドン・ヘンリーとのデュエットバラード"Sometimes Love Just Ain't Enough"が全米2位を記録する大ヒットとなった。
ドン・ヘンリーとはデビュー前からの旧知の仲で、ドンのアルバム"The Perfect Beast"と"The End Of The Innocence"にボーカル参加していた。(ただし、恋愛関係ではなかったらしい)
92年にはセカンドシングル"No Mistakes"も36位を記録するTOP40ヒットとなっている。
 
94年、パティ嬢はシュワルツネッガー主演のコメディ映画「ジュニア」のサントラに参加。パティ嬢が歌う"Look What Love Has Done"が94年度のアカデミー賞、グラミー賞にノミネートされた。(残念ながら受賞はならず)
 
プライベートでは、上記のように85年に突然の「出来ちゃった」休養宣言。お相手は孤高の浪人パンクロッカーの
リチャード・ヘル。一子をもうけたものの、87年にヘルとは破局した。その後、相手は不明だが更に2人の子供をもうけ、計3人の子供の母親となったため、音楽活動に専念できなくなってしまった.....トホホ
 
98年には、バツイチの元テニス界のスター/ジョン・マッケンローと電撃結婚。
 
00年以降は、SCANDALとして3回の再結成ライブツアーを行っている。08年には、本格的に再結成し始動するとの発表があったが、いまだに新譜のリリースはない。
<ERIRIN兄/2011.2.17.>

 

SCANDAL

SCANDAL (1982)

83US 39

83USY 76

 


GOODBYE TO YOU  

82US

65

LOVE'S GOT A LINE ON YOU  

83US

59

 
Goodbye To You
Love's Got A Line On You (恋はひとりぼっち)
Win Some, Lose Some
She Can't Say No (あの娘はOK)
Another Bad Love
 
邦題は「ファースト・スキャンダル」。
パティ嬢のキュートなルックスを武器に売り出すべく、日本でのプロモートにも力が入っていたのを思い出す。
 
全5曲だけのミニアルバムだが意外と中身は濃い。プロデューサーは後にシンディ・ローパーをブレイクさせた名匠リック・チャートフと、60sではアーティストとして活躍したベテランのヴィンセント・ポンシア
 
シングルヒットした2曲は、60sのスベクターサウンドを意識したシンプルかつキャッチーなポップロックで好感度的には。チャート成績以上に印象に残る名曲といえよう。
 
"Win Some, Lose Some"ブライアン・アダムスのファーストアルバム収録曲のカバーで、アダムス/ジム・バランスの名コンビに加え、ラバーボーイのギタリスト/ポール・ディーンによる共作でもある。スカッとするストレートなロックチューンだ。
 
"She Can't Say No""Another Bad Love"は、パティ嬢自ら書き下ろしたナンバー。パティ嬢とゆかりの深いイーグルスやリンダ・ロンシタット的なフレイバーの漂うウエストコーストサウンドに仕上がっている。
 
アルバムとしてはCD化されていないが、06年発売のベストCD
"We Are The 80's"に5曲とも収録されている。
<ERIRIN兄/2011.2.17.>

 

 

SCANDAL featuring PATTY SMYTH

THE WARRIOR (1984)

84US 17

 


THE WARRIOR

84US

7

84USY

46

HANDS TIED

84US

41

BEAT OF A HEART

85US

41

 
The Warrior/Beat Of A Heart/Hands Tied/
Less Than Half/Only The Young/All I Want/Talk To Me/
Say What You Will/Tonight/Maybe We Went Too Far
 
邦題は「ザ・ウォリアー」.....「誘惑の美戦士」という意味不明のサブタイトルがつけられていた。
プロデューサーは「ギャル専」と呼ばれたマイク・チャップマン。80sらしいアメリカン・ポップロック満載の売れ線アルバムである。
 
TOP10入りした"The Warrior"は、前衛的な演劇仕立てのビデオクリップがとても印象に残る。ホリー・ナイトニック・ギルダーという豪華なソングライターのペンによる作品。「売れるべくして売れた」といっても過言ではないスーパーキャッチーなダンスロックだ。
 
"Hands Tied"、"Beat Of A Heart"と2曲続けて最高位41位止まりと、TOP40入りを寸前で逃すといううれしくない記録を持っている。楽曲的には、ブルージィなミディアムナンバーで好みの曲なのだが.....
ちなみに"Hands Tied"ではフランキー&ザ・ノックアウツのリーダー/フランキー・プリヴァイドがバックボーカル参加している。
 
"Only The Young"は、スティーヴ・ペリー/ニール・ショーン/ジョナサン・ケインというジャーニーの主力メンバーのペンによる作品で、ジャーニーも自ら映画「ヴィジョン・クエスト」のサントラに提供、TOP10入りするシングルヒットにもなっている。聴き比べも一興。
 
"Talk To Me"は、パット・ベネターの"Treat Me Right"の作者でもあるダグ・ルバーンによる作品。パティ嬢らしさが表現されたメロディックなギターロックで、アルバム中一番のオススメ曲だ。
 
クォーターフラッシュにも通じるAOR的なシャレたメロディを持つ
"Tonight"、"Say What You Will"あたりもオススメ。
<ERIRIN兄/2011.2.17.>
 

 


PATTY SMYTH

(92) PATTY SMYTH
 
<参加サントラ>
(88)
CADDYSHACK U
 

 

NERVOUS NIGHT (1985)

/HOOTERS


WHERE DO THE CHILDREN GO ?

<unit/HOOTERS>

86US

38

 

NEVER ENOUGH (1987)

87US 66

 

 

NEVER ENOUGH

87US

61

DOWNTOWN TRAIN

87US

95

 


Never Enough/Downtown Train/Give It Time/Call To Heaven/
The River Cried/Isn't It Enough /Sue Lee/
Tough Love/Heartache Heard 'Round The World/PSPS
 
スキャンダル解散から約2年、ソロとしての復帰作。デビューアルバムのプロデューサー/リック・チャートフと、2ndアルバム"The Warrior"で
エンジニアを担当したウイリアム・ウィットマンが共同プロデュース。
他にもザ・フーターズロブ・ハイマンエリック・バジリアン、実力派セッションドラマー/アントン・フィグ、そしてスキャンダルの元メンらがサポートに回り、しっかりとした布陣で完成させた正統派アメリカンロックアルバムである。
 
やはり注目は"Downtown Train"。ご存知、トム・ウェイツの名曲のカバーで、89年にロッド・スチュアートもカバーをやっている。トム氏の原曲は渋めのアレンジだったが、パティ嬢のバージョンは、ややアップテンポなポップロックにアレンジされていて、親しみやすい仕上がりだ。
間奏のサックスソロは、デビッド・サンボーン
 
シングルカットされた"Never Enough"、"Give It Time"、"Heartache Heard'Round The World"の3曲ではザ・フーターズのロブ・ハイマンが曲作りにたずさわっており、フーターズ色の強いストレートなアメリカンロックナンバーになっている。
特に"Give It Time"では、ロブ・ハイマンとエリック・バジリアン自らがコーラスに参加、J.ガイルズ・バンドのマジック・ディックがハーモニカを全編で熱く「乱吹き」しており、曲を分厚く盛り上げている。
 
ラストの"PSPS"はクレジットには載っていない隠しナンバーで、
"P.S. Patty Smyth"という意味だそうだ。パティ嬢のボーカルのみの短いデモナンバーで、初めての子/ルビーに捧げた曲。
<ERIRIN兄/2011.2.17.>
 

 
 

オススメBEST CD

SCANDALOUS (1992)

 


 

80s時代の彼女の代表曲をセレクションしています。コンパクトにまとまりがあって、元気なパティちゃんを存分に楽しめますよ。彼女の事、もっと知りたい方はもう一枚の"GREATEST HITS"を聴いてね。

 

Goodbye To You
Never Enough

Only The Young
Talk To Me

Beat Of A Heart
The Warrior

She Can't Say No
Say What You Will

Another Bad Love
Love’s Got A Line On You

 

PATTY SMYTH featuring SCANDAL
GREATEST HITS 
(1998)

 


 

マッケンローとの結婚記念的な趣旨の?ベスト盤。
年代問わず、パティ嬢の魅力満載の1枚。

 

The Warrior
Sometimes Love Just Ain't Enough
Wish I Were You
Carnival Lights
Love's Got A Line On You
Goodbye To You
I Should Be Laughing
Downtown Train
The River Cried
Everyone Gets Older
Say What You Will
Beat Of A Heart
Heartache Heard 'Round The World
Isn't It Enough
No Mistakes
Hands Tied

 

WE ARE THE 80's (2006)

 


  

80sFANの強い味方でもあるVH1から発売されたリマスターベスト。
CD未収だったシングル"Goodbye To You"のB面"All My Life"、他に未発表曲3曲(84年レコーディング曲?)を含むうれしい1枚。
 

Goodbye To You
Love's Got A Line On You
The Warrior
Win Some, Lose Some
She Can't Say No
Another Bad Love
All My Life
Hands Tied
Beat Of A Heart
Say What You Will
Tonight
Grow So Wise
If You Love Me
I'm Here Tonight

 

※ 2008年発売のベストCD
"Playlist :The Very Best Of Scandal"と内容は全く同じ→


 

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