ARTIST FILE 033

ALBUMとSINGLEの売上成績です。

(USA / BILLBOARD CHARTより)

REAL LIFE

 

ReallifeMusic.net 

 

<members>

Vo/Gt : デビッド・ステリー

Key : リチャード・ザトルスキー(83-86)

          スティーヴン・ウィリアムス(86-)

Bs : アラン・ジョンソン

Dr : ダニー・シムシック
 

(90) LIFETIME   (97) HAPPY    (99) HAPPIER    (03) IMPERFECTION
 

 

80年にデビッド・ステリーとリチャード・ザドルスキーを中心に、オーストラリア・メルボルンで結成されたエレポップ系グループ。
 
リトルリバーバンドのマネージャーに見出され、83年にメジャーデビューしました。シンプル・マインズを手掛けたスティーブ・ヒレッジをプロデューサーに迎え、隠れた名盤ともいえるファーストアルバム“HEARTLAND”を世界リリースします。デビュー曲の“SEND ME AN ANGEL”が、いきなり本国とニュージーランドでbPを獲得、続いてドイツなどヨーロッパで大ヒットしました。
遅ればせながら84年には、この曲を含め、全米でも2曲がTOP40入りを果たすなど、アメリカでも成功を収め、世界的にダウンアンダー産エレポップバンドの代表格になりました。日本・アメリカなどでもライブを行いました。
 

続くセカンドアルバムは、ラッシュを手掛けた敏腕プロデューサー/ピーター・ヘンダーソンを迎え、ロンドンでレコーディングするなど、気合を入れたアルバム作りに専念しましたが、セールス的には前作を全く越える事ができませんでしたね。(ケッコーいいアルバムなのにねぇ..)
 

86年に中心人物の一人/リチャードが脱退してしまいますが、新たにスティーヴン・ウィリアムスを迎えサードアルバムをリリースします。プロモートに失敗したのか、あるいは、もうすでに忘れられた存在になってしまっていたのか、本国とNZ以外ではあまり評価されずに終わり、同年に解散しています。

 
ところが、89年。この年は「リバイバルブーム」に沸いた年でした。
彼らのデビュー曲"SEND ME AN ANGEL"が再びチャートを上昇し始めます。この理由としては、メジャーリーグのエンジェルスが愛唱歌に取り上げてくれた事により再リリースされた為でした。
ウエストコーストからセールスに火がつき、また、全米のラジオ局がヘビーオンエアした事も手伝って、リバイバル出来たのでしょうね。
 
急遽、彼らも再結成し90年に5年ぶりとなるニューアルバムをリリース、その後も3枚のアルバムをリリースしました。しかし、オーストラリア以外ではパッとしていないようで、デビッド・ステリー1人が一生懸命に活動を続けてるみたい。(オフィシャルサイト参照)

 
ソプラノの女性ボーカルとエレキバイオリンが醸し出す幻想的な雰囲気が美しい"SEND ME AN ANGEL"は、エレポップ史上に残る永遠の名曲だと思います。
89年に生まれ変わったREMIXバージョンも、ニューオーダー顔負けのハイエナジー的な処理がされていて、こちらもとても素晴らしい出来ですよ。
 
付記....2006年、過去に発表された
"Send Me An Angel"の異なるリミックス-17タイプのバージョンのみを集めたコンピレーションCDを発表した。→
(オーストラリアのみ/日本未発売)
 
<title>"Send Me An Angel"
 04年リリースの"Best of Real Life"と
ジャケ写が一緒なので間違い易い。
左上に"BEST OF"の文字がないのが目印となる。
<ERIRIN兄/2011.2.4>
 

 

HEARTLAND (1983)

84US 58

 

 

SEND ME AN ANGEL

84US

29

CATCH ME I’M FALLING

84US

40

 
Send Me An Angel/Catch Me I'm Falling/Under The Hammer/
Heartland/Breaking Point/Broken Again/Always/
Openhearted/Exploding Bullets/Burning Blue
 


FLAME (1985)

 

 

 
No Shame/Face To Face /One Blind Love/
The Longest Day/I Wish/Flame/The Legend/
Take My Breath Away/Let's Fall In Love/Cathedral
 
日本未発売。
スーパートランプやラッシュを成功に導いたピーター・ヘンダーソンのプロデュースということで期待したが、やや期待外れに終わった。
ファーストで見せてくれた「粘っこくて重たい」ニューウェイブは影をひそめ、ユーロビート風のリズムを重視したポップなナンバーが増えた。
「サラッとして軽い」ダンスロックという表現が妥当だろう。
気合の入れすぎなのか、デビッド・ステリーのボーカルも独特の粘っこさが感じられなくなっている。
 
シングルカットされた"Face To Face"は、メロディックなダンスロック。「らしさ」はあまりないが、日本人好みのメロディを持っている。
ウルトラヴォックス的なダイナミックな流れを持つスローナンバーの
"The Legend""Cathedral"の2曲には、ようやくデビュー当初のリアル・ライフらしい「重たさ」が感じられる。
 
完成度の高いダンスロックアルバムであることには間違いなく、決して悪い作品ではないので、頭の中を切り替えて聴いてもらいたい。
<ERIRIN兄/2011.2.4.>
 

DOWN COMES THE HAMMER (1986)

 

 

Babies*/Night After Night/Flame/Send Me An Angel/
Hammer Of Love*/Let's Fall In Love*/One Blind Love*/
No Shame*/Cathedral/Always*/Face To Face*
 
日本未発売。(発売国によって曲変更されているようなので、要注意)
新曲3曲、リミックス3曲、既発表曲5曲といった構成のベスト盤的内容のサードアルバム。
 
新曲3曲ともに、前作"Flame"同様の路線の、軽快なダンスロック。
なかでも、荒削りだがライブ感覚たっぷりのギターロック"Babies"は、なかなか良くできたナンバーである。
 
"Send Me An Angel"のリミックスは、83年とも89年とも違うアレンジのリミックスになっている。"Send Me An Angel '86"といったところか ?
ファーストアルバム"Heartland"からの極上のポップナンバー"Always"
のリミックスも、いい感じで仕上がっている。
 
*印の7曲は、89年の"Send Me An Angel '89"にスライド収録された。
<ERIRIN兄/2011.2.4.>

 

オススメBEST CD

SEND ME AN ANGEL’89 (1989)

 


 

 

SEND ME AN ANGEL '89

89US

26

 

Send Me An Angel '89/Face To Face/

Catch Me I'm Falling/Always/Babies/

Send Me An Angel '89 (Dance Mix)/

Hammer Of Love/Let's Fall In Love/

One Blind Love/No Shame/

 

89年のリバイバル復活に乗ってリリースされたベストCD。
ちなみに、大胆にリミックスされた"Send Me An Angel"の他に、
"Catch Me I'm Falling"、"Always"、"Babies"の3曲もリミックステイクで収録されています。

 

 

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