ARTIST FILE 071

 

MOVING PICTURES

 

<左から> チャーリー・コール(Ky.Trum)/マーク・メイヤー(Dr)/アレックス・スミス(Vo)/

イアン・リーズ(Bs)/アンドリュー・トンプソン(Sax)/ゲイリー・フロスト(Gt)

 

サックスとトランペットを駆使したR&B的アプローチを見せて評価の高かった、オーストラリア産ブラスロック系グループ。78年にシドニーで結成、81年秋に本国オーストラリアでデビューを飾ります。いきなり、デビュー曲の"What About Me"が7週連続1位を獲得、その後も立て続けにシングルヒットを連発。
また、アルバム"Days Of Innocence"も9週間も第1位に輝き、本国での人気を不動のものとしました。
 

そして82年秋に世界進出を果たします。メン・アット・ワークに始まった「ダウン・アンダー・インベイション」の流れにも乗ることに成功、全米でも"What About Me"がじわじわとチャートを上昇し、最高位は29位だったものの、HOT100在位26週間というロングセラーを記録するスマッシュヒットとなり、今後の活躍に期待を持たれました。
 

83年にセカンドアルバムをリリース、84年には"Never"で大ヒット映画の「フットルース」のサントラにも参加するなどの活躍を見せてくれましたが、思ったほどセールス的に振るわず、87年のライブアルバムを最後に解散してしまいました。

 
ところが、89年秋のこと。全米では、ラジオ局が火付け役となったリバイバルブームが訪れます。ベニー・マードーンズの"Into The Night、シェリフの"When I'm With You"やシンチの"Where Are You Now"のリバイバルヒットに続く形で、"What About Me"がHOT100に再エントリーし、46位まで上昇する再ヒットとなったのでした。
 
グループ解散後のリバイバルヒットって、真の名曲のみが達成できる離れ技だと思います。80sに生まれては消えていった数あるグループの中でも、地味な感じのするムービング・ピクチャーズだけど、彼らの生み出した"What About Me"という美しいバラードは「永遠に不滅」ですねっ!

Written by ERIRIN in Oct 21,2001

付記...1984年、日本でも映画「フットルース」のサントラからカットされた"Never"がヒットした。ピンクレディーのMIEがカバーし、オリコン4位を記録、ソロとしては最大のヒットとなった。伊藤麻衣子主演のTBSドラマ「不良少女と呼ばれて」のテーマにもなっていた。「MIE-NEVER」→
 
2005年8月、一晩だけの結成ライブが地元シドニーのジャンクションホテルで行われた。ただ、集まったメンバーは、ボーカルのアレックス・スミスと、キーボードのチャーリー・コールの二人だけで、地味なライブだったらしい。
 
2004年、地元オーストラリアの男性シンガー/シャノン・ノールによって、名曲"WHAT ABOUT ME"がカバーされ、オーストラリアのチャートでbPを獲得した。本当の名曲は、どの時代でも愛され続けるという事を証明している。
原曲に忠実な、なかなかいいカバーをやっている。必見 ! →
<ERIRIN兄/2011.1.26.>

 

DISCOGRAPHY

ALBUMとSINGLEの売上成績です。

(USA/BILLBOARD CHARTより)

 

DAYS OF INNOCENCE (1981)

83US 101

 

 
Nothing To Do/What About Me/Round Again/Bustin' Loose/
Wings/Angel And The Madman/Sweet Cherie/So Tired/
Joni And the Romeo/Streetheart
 
 

 

WHAT ABOUT ME

83US 29

89US 46

83USY

88


邦題は「イノセンス」。このアルバムのジャケ写って、素朴でいいネ !
 
彼らの生み出したブラスロックは、スプリングスティーンやホール&オーツのようなアメリカ式でもなく、メン・アット・ワークのようなオージー式でもない。
ソフトというにはハードだし、メロウというにはパワフルだし、アーバンというには程々に泥臭い。
ニューウェイブでもなければ、メロハー系産業ロックでもないのだ。
要は、とても個性的で表情豊かだということだろう。
 
80sの間、ロングセラーとなり、今も愛される"What About Me"は名曲中の名曲バラードだ。「80s名曲選」というコーナーでも作ったら、ベスト5には入れておきたい。美しいメロディライン、華麗でダイナミックな展開、泣ける歌詞....どこをとっても一級品である。
"Sweet Cherrie"も哀愁たっぷりのミディアムロックで、サックスとピアノの美しすぎる掛け合いに惚れ惚れする。
 
他にも、ミート・ローフ張りの組曲的ロックから、ストレートなオージーロックまでバラエティに富んだ好内容の作品である。
<ERIRIN兄/2011.1.26.>
 

 

MATINEE (1983)

 

 


 

FOOTLOOSE (1984)

<Original S/T>

 

 

 

NEVER

 

 

THE LAST PICTURE SHOW (1987)
<LIVE ALBUM>

 


Back To The Street/Desperate Point/Every Waking Hour/
Sweet Cherie/Shout/Wings/In Love Again/
Rites Of Man/What About Me
 
87年5月の全豪ツアーからのライブ録音のピックアップ。
高いライブテクニックに改めて驚かされる。
9曲中5曲が未発表曲だ。
(赤い字の曲)
ほとんど日本に入ってこなかったのだろう、入手に苦労した。
<ERIRIN兄/2011.1.26.>

 

 

オススメBEST CD

THE ULTIMATE COLLECTION (2000)

 

 

Nothing To Do/The Angel And The Madman/Sweet Cherie
Round Again/Wings/What About Me/So Tired/
Joni And Romeo/Bustin' Loose/Street Heart/
<以上、アルバム""DAYS OF INNOCENCE">
Winners/Back to the Streets/Where They Belong/Never/
Back to the Blues And Booze/Saturday Love/
Spies/Pleasure and Pain/Sisters Of Mercy
 
アルバム"DAYS OF INNOCENCE"全曲、初CD化となる"Winners"、
サントラのみだった"Never"、2ndの"Matinee"から5曲、そしてシングルB面2曲という構成だ。
十二分に彼らの魅力を堪能できるベストオブベストである。

<ERIRIN兄/2011.1.26.>
 

 

 

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