ARTIST FILE 007

 

MARTY BALIN

 

martybalin.net 

 

 
member of...(JEFFERSON) STARSHIP

オハイオ州シンシナティ出身。60sに、あの伝説のグループジェファーソン・エアプレインを結成し、大活躍しました。71年には、一時グループから脱退しますが、名前が変わったジェファーソン・スターシップへ再加入します。
 

しかし、ミッキー・トーマスと入れ替わるように78年に再び脱退、ソロに転向しました。ソロ第一弾のシングル“HEARTS”(邦題は「ハート悲しく」)が大ヒット、80sでは忘れられないアーティストの仲間入りを果たしましたね。とても日本びいきのシンガーでよく来日ライブを行ったり、日本のアーティストと組んでアルバムもリリースしました。
 

その後、もう1枚アルバムを出しますが不発に終わり、86年にKBC  BANDを結成しています(こちらは1年足らずで解散)。
現在も、アメリカでは熱烈なファンの多いシンガーです!
 
付記....89年には、ポール・カントナーと、現役歌手を引退したはずだったグレイス・スリックとともに、ジェファーソン・エアプレインを再結成、ロックシーンをアッといわせた。(このサプライズド・プロジェクトは一年足らずで解散。)
 
その後は、"JEFFERSON STARSHIP"に名前が戻ったグループでの活動と、ソロ活動をうまく使い分け、元気に活動中である。
<ERIRIN兄/2011.1.25.>

 

(91) BETTER GENERATION   (97) FREEDOM FLIGHT
(03) MARTY BALIN 2003   (08) NASHVILLE SESSIONS
(09) NOTHING 2 LOSE   (09) TIME FOR EVERY SEASON

 

DISCOGRAPHY

ALBUMとSINGLEの売上成績です。

(USA/BILLBOARDチャートより)

BALIN (1981)

81US 35

 

 
Hearts (ハート悲しく)
You Left Your Mark On Me (愛の終りに)
Lydia! (愛しのリディア)
Atlanta Lady (アトランタの少女)
Spotlight (スポットライトの中に)
I Do Believe In You (君だけを信じて)
Elvis And Marilyn (エルヴィス&マリリン)
Tell Me More (テル・ミー・モア)
Music Is The Light (ミュージック・イズ・ザ・ライト)
 
※( )内は邦題です。


HEARTS 81US

8

81USY

38

ATLANTA LADY 81US

27

  
邦題は「恋人たち」。
日本では、AORアルバムのエバーグリーンとして今も評価が高いが、ストレートなロックと柔らかめのAORと半々の構成となっている。
全米のロックシーンでは、78年のジェファーソン・スターシップの脱退以来の3年ぶりの復帰作として注目を集めた。
 
なんといってもアルバムのハイライトは"Hearts"(「ハート悲しく」)だろう。バックボーカルにシカゴのビル・チャンプリンが参加している。
日本では、東芝のコンポ/オーレックス(New Beat)のCMで起用された効果もあり、オリコンチャート23位まで上昇、81年を代表する洋楽ヒットとなった。メロディ、歌詞、そしてマーティの色気漂うボーカルは、特にOLを中心とした女子からの多大なる支持を得た。
歌うドラマーとして人気を集めた稲垣潤一は、デビューアルバム「雨のリグレット」の中で、この「ハート悲しく」をカバーしている。
 
"You Left Your Mark On me"は、メロウなギターリフが特徴的なミディアムロックだが、ギターリフが80年の桑名正博「セクシャルバイオレットNo.1」の間奏のギターと酷似している。(逆パクリか??)
 
個人的には、"Lydia!"、"Spotlight"、"I Do Belive In You"、エルヴィス・プレスリーとマリリン・モンローに想いを馳せた"Elvis & Marilyn"などのストレートなロックナンバーのほうが好みなのだが、なにはともあれ、この「伝説のAORアルバム」一聴の価値はある。
現在は廃盤状態のようだが、チョコチョコCD復刻してるので、入手はけっこう簡単だろう。
<ERIRIN兄/2011.1.25.>
 

 

LUCKY (1983)

83US 156

 

 

WHAT LOVE IS 83US

63

 
 
Born to Be A Winner (恋のウィナー)
What Do People Like?(ロックンロールに花束を)
Just Like That (ジャスト・ライク・ザット)
Do It For Love (愛しているから)
What Love Is (愛の旅人)
Heart Of Stone (遠ざかる心)
Palm Of Your Hand (二人だけで)
Will You Forever (幸せの季節)
All We Really Need (オール・ウィ・リアリー・ニード)
When Love Comes (ホエン・ラヴ・カムズ)

 
邦題は「ラヴ・ソングズ」。
各曲につけられた邦題も、時代が感じられ、懐かしい。
 
前作に比べると決して悪い出来ではないのだが、、どこか路線的な迷いと違和感を感じてしまう。
プロデューサーに、前年キム・カーンズの"Bette Davis Eye's"を手がけグラミーを受賞したアメリカンロックの名匠/ヴァル・ギャレイを起用し、ニューウェイブ的センスを取り入れたあたりが落とし穴だったか...。
今回もビル・チャンプリンがバックボーカル参加した。
 
前作の日本での大ヒットもあり、マーティ自身来日しTV出演するなど積極的なプロモートも行っていた。発売元の東芝EMIも発売前のプレス数を増やすなど気合十分だったが、評価はいまひとつだった。
この後、マーティは日本でミニアルバムを制作後、3年の充電期間に突入、しばらく我々の前から姿を消すこことなった。
 
30年近くお蔵入り状態が続いており、CD化を希望する。
<ERIRIN兄/2011.1.25.>
 

 

THERE’S NO SHOULDER (1983)
<mini LP-JAPAN ONLY>

 

 

 

 

KBC BAND

KBC BAND (1986)

86US 75

 

 

IT’S NOT ME, IT’S NOT YOU 86US

89

 

Mariel/It's Not You, It's Not Me/America /
No More Heartaches/Wrecking Crew/When Love Comes/
Dream Motorcycle/Sayonara
 
ジェファーソン・エアプレーン(スターシップ)の元メン3人が中心となり85年にサンフランシスコで結成。
ポール・カントナーの「K」、マーティ・バリンの「B」、ジャック・キャサディの「C」をとって付けられた。
古巣スターシップのブレイクに刺激されたカントナーが、マーティを誘って結成に導いたそうだ。ほぼ半分の楽曲のボーカルをマーティが担当しており、ソロ時代よりもパワフルで生き生きとしている。
 
故ヴァン・スティーヴンソン作の"It's Not You, It's Not Me"はバンド唯一のマイナーヒットとなった、ダイナミックな本格派ロックだ。
当時のアメリカが抱える問題をテーマとしつつも、明るい未来に希望を託す前向きな「アメリカ賛歌」の"America"もオススメ。
 
そして注目は、"Sayonara"である。ご存知、オフコース80年の大ヒット曲「さよなら」のカバーだ。83年に"There's No Shoulder"で仕事を共にしたオフコースの松尾和彦に依頼し、実現したそうだ。
このカバーについては、賛否両論あるようだが、個人的にはなかなかの出来栄えだと思う。
<ERIRIN兄/2011.1.25.>

 
JEFFERSON AIRPLANE (1989)→「アーティスト大全」(JEFFERSON) STARSHIPのページを参照してください。

 

 
オススメBEST CD

GREATEST HITS (2000)

 


 

 

When Love Comes/Miracles/Atlanta Lady/

Plastic Fantastic Lover/Until You/Count On Me/

Today/My Heart Picked You/Hearts/What Love Is/

Runaway/Beautiful Girl/Summer of Love/

With Your Love/Coming Back To Me/Volunteers/

 

懐かしいジェファーソン時代のヒットも含むベスト。
全曲新録で物足りないかもしれませんが、まあ良しとしてください。

 

 

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