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1982

 

1982-13

<artist> Melissa Manchester

<title> Hey Rickey

 

<genre> Dance/AOR

 

<lebel> Arista (日本発売有り)

 

<prod.> Arif Mardin

 

<guests>

Jeff Porcaro (Dr..A1〜A5, B2, B3)

Steve Lukather (G..A1, A2)

Michael Landau (G..A2, A3)

David Gates (Duet..B1)

Robbie Buchanan (Syn..A1〜B4)

Larry Williams (Sax..A1, A3)

Will Lee (Back Vo..A1〜A3, B3)

 

<include>10

A1 You Should Hear How She Talks About You

A2 Slowly

A3 Hey Rickey (You’re A Low Down Heel)

A4 I’ll Always Love You

A5 Race To The End

 

B1 Wish We Were Heroes

B2 Come In From The Rain

B3 Looking For The Perfect AHH

B4 Your Place Or Mine

B5 Someone To Watch Over Me

[プロフィール] ARTIST PROFILEを見てネ

[解説]邦題は「き・れ・い・だ・ね・メリサ」...「恋する女性の美しさに、モー負けてしまいそう。」....

なぁーんて、ラブラブなサブタイトルもついていました。
おそらく、アリスタの担当の方がメリサにメロメロだったのねぇ、きっと。たしかにジャケ写を見ると、それまでのロングヘアをバッサリ落としてアクティヴなショートヘアに大変身、ルックス面でも気合いが入っていたんだなぁって思います。
 

このアルバム以前はMOR/AOR系アーティストとしてのイメージが強かった実力派シンガー・メリサが、ダンサブルにイメチェンを計り、見事に花開いた傑作アルバムです。82年当時は、エアロビクスが大流行していたし、タイミングもバッチシでありんしたね。
(この後、同一路線で勝負していきますが、あまりパッとしなかったのが残念ネ)
 

音的にはまさに70sから80sへの過渡期の作品らしくバラエティに富んだ構成です。
エアロビブームに乗っかってトップ5入りした大ヒットナンバーの
A1(邦題は「気になるふたり」)では、82年度グラミー賞の最優秀女性ボーカリストに輝きました。
 
映画
「リトル・セックス」のテーマにもなったB4、タイトルナンバーのA3などの、大胆なシンセラインと切れ味のあるビートが印象的なダンスロックナンバーが耳に残りますが、全体的にはメリサらしいミディアムからスローナンバーが大半を占めています。
 

とりわけお気に入りなのがA5。この曲は映画「炎のランナー」のテーマ曲“CHARIOTS OF FIRE”のカバーで、原曲のヴァンゲリスのインストメロディに、YESのジョン・アンダーソンが詞をつけています。
映画に超感動したメリサが急遽このアルバムに収録したといわれています。
 

次のお気に入りはB5。1926年のガーシュウィン兄弟によるスタンダードバラードの名曲のカバーで、メリサの卓越した歌唱力に感動してしまいました。
 

他にも、70sファンなら知る人ぞ知るソングライター/デビッド・ゲイツとの美しいデュエットのB1、女らしいセクシーさ溢れるミディアムナンバーのA2キャプテン&テニールもカバーしヒットさせた名曲のB2などもオススメ。この曲とB4は、メリサの親友でもあるキャロル・ベイヤー・セイガーとのペンによるナンバーであります。ちなみにタイトル曲のA3の作詞は、エルトン・ジョンの片腕だったバーニー・トーピンというのも面白い顔合わせかもね。

[CD化情報]2006年、Wounded Bird Recordsから待望のCDリイシューされました。(9574)
同じく2006年、日本でもヴィヴィド・サウンド・コーポレーションからCDリリースされています。<ERIRIN兄/2011.1.25.>