<84-89 member> ヴィンス・リー(D,85−89)/ジェームス・リー(Syn,B,84−89)/ ブライアン・カナム(V,G)/ピエール・ジグリオティ(B,Syn,82−98)/ <other member> トニー・ラグトン(Ky,82−84)/アンソニー・アージロ(D,83−85)/ トニー・フィザーストーン(Ky,97−99)/ベン・グレイドン/ダレン・ダニエルソン/
87年、オーストラリア/メルボルンから飛び出してきた、粋のいいN/W系ロックグループ。どことなくJAPANやデュラン・デュランを意識したようなニューロマ系メロディを持つグループだが、若干差別化している点があるとすれば、やや強烈なビートの打ち込みで、これがかなりダンサブルかつポップなところか。 メン・アット・ワークらが活躍した82年前後が「第1期ダウンアンダー・ムーブメント」とすれば、彼らの登場は後のINXSやカイリー・ミノーグのブレイクに象徴される「第2期」の導火線だったのかもしれない。(導火線らしく、一発花火で終わってしまったが..)先述の第1期に当たる82年の結成で、何度かメンバーチェンジを繰り返した後、85年から86年にかけてセカンドアルバムが本国でブレイク。これをきっかけに本格的な世界進出を計画した。 世界進出の手始めとなったのが、80年のリップスINCのテクノヒット“FUNKYTOWN”のカバーだったわけだ。これがとてもよく出来たカバーで、原曲にはないソリッドなギターリフを多用、パワフルに甦らせたのである。全米はもちろん、ヨーロッパそして日本でもディスコ中心にブレイク。この曲のリミックスがまたかなり過激な出来で、全米12インチセールスチャートbPに輝いた(ちなみにクラブプレイチャートでは第4位を記録)。また87年10月に世界歌謡祭へ出場するために来日、出場曲“TAKE ON THE WORLD”で見事にグランプリに輝いている。 88年以降はあまりヒットに恵まれなかったこともあり、90年以降はリーダーのブライアン以外はメンバーが入れ替わり、新生スード・エコーとして本国オーストラリアを中心に元気に活動中とのことである。 <written by ERIRIN兄, 2003.2.21>
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DISCOGRAPHY
ALBUMとSINGLEの売上成績です(USA/BILLBOARD, UK/RECORD MILLER CHARTより)
AUTUMNAL PARK (1984)
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プロデューサーにロキシー・ミュージック、JAPANなどを手掛けた名匠ジョン・パンターを遥々イギリスから迎えての気合の入ったデビューアルバム。本作はセルフタイトルに変名され、85年に全米でもリリースされた。 |
LOVE AN ADVENTURE (1986)
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ファーストアルバムの3曲がジョン・ポトカーらの手によりリミックスされて再収録されている。我が国でも当初は86年にリリースされたが、87年元旦に“DON’T GO”をビッグヒットとなった“FUNKYTOWN”に入れ替えた改訂版として再リリースされている。 |
LONG PLAYS 83-87 (1987)
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Listening/A Beat For You/Stranger In Me/Don't Go/ Love An Adventure/Living In A Dream/ Destination Unknown/Funkytown/
87年までの12インチリミックスを集めたコンピ。なかなか迫力あるリミックスが目白押しだ!超オススメッ! |
RACE (1989)
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87年に日本で先行シングルとしてリリースされた“TAKE ON THE WORLD”以外は、この頃すでにペット・ショップ・ボーイズ躍進の立役者として注目を集めていたジュリアン・メンデルソーンと、リーダーのブライアンとの共同プロデュース作品。前2作よりもギタープレイを強く前面に出しており、どことなくアメリカナイズされたストレート感が心地良い1枚だ。 |
オススメBEST CD
BEST ADVENTURES (1995)
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Listening/Fast Cars/A Beat For You/ Destination Unknown/Dancing Until Midnight/Don't Go/ Lonely Without You/Love An Adventure/ Living In A Dream/Try/Funky Town (Dance Mix)/ Fooled Again/Take On The World/Over Tomorrow/ |
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