付記...."99
LUFTBALLONS"のPVは3種類ある。定番の「屋外版」、「ライブ映像版」、そして"99 RED
BALLOONS"「英語版」だ。日本に初めて紹介されたのは、確か「ライブ映像版」のPVで、チラチラと見えるネーナ・ケルナーのワキ毛がかなり話題になった。ネーナ本人も気にしていたようで、84年の来日時はきれいに剃られていた。(笑) 86年、ネーナとベースのユルゲンが"The Time Boys"というバンドをプロデュースしている。 "Can't Jump Over"というアルバムをリリースしたが、全く売れなかった。 87年の解散は、当時ネーナ・ケルナーが交際していたスイス人俳優/ベネディクト・フレイターグとの間に、子供を授かったため、やむなく休業することとなったのが理由といわれている。。"Stripes"時代からネーナと恋人同士だったドラムスのロルフ・ブレンデルとの破局も一因として取沙汰された。 残念ながら、最初の子を生後11ヶ月で亡くしてしまうが、最終的にベネディクトとの間に3人の子供を授かった。 双子を出産し幸せの絶頂期にあった90年、子供たちに捧げた童謡アルバム"Komm, Lieber Mai"(邦題は「おいで、マイちゃん」)をリリースしたが、92年にベネディクトと離婚してしまった。 離婚後まもなく、音楽プロデューサーのフィリップ・パームと交際を始め、2人の子供をもうけた。 人気絶頂期から10年余りで、一気に5児の母となったわけだ。凄いわ、こりゃ ! 私的面で激動の90年代はヒット曲もなく終わってしまったが、21世紀には入ってから完全復活を遂げることとなった。(松田聖子でもここまでの復活はしていないのに、たいしたものだ。) 2002年、80s時代の元メンのキーボーダー/ウヴェ・ファーレンクローク・ペーターゼンと組んで、 "99 LUFTBALLONS"をセルフカバーし、ドイツのミュージックシーンに復活の狼煙をあげた。 2003年には、キム・ワイルドとの豪華デュエットで"Anyplace,Anywhere,Anytime"をセルフカバーし、全独チャート3位に送り込んでいる。PV→ ![]() このリバイバル復活劇を見ても、80s当時はクオリティの高い曲を多く生み出したことがわかる。 2005年には、シングル"Liebe Ist"が全独チャート1位となり、2010年までコンスタントにヒットを飛ばしている。まさに、ネーナにとって第二期の黄金期となったのである。再び、"99 LUFTBALLONS"のような全世界的ヒットを生み出す日も近いのかもしれない。 2008年4月、フジテレビの「SMAP×SMAP」に、ネーナとペーターゼンが特別出演、"99 Luftballons" を披露していた。(クチパクだったが)悟郎ちゃんが一番喜んでいたね。 <元メン近況> 2002年7月、"99 Lufballons"の歴史的作詞をした、ギターのカルロ・カーゲスが肝不全で亡くなった。享年50歳。 コンポーザーとしての才能も高いキーボードのウヴェ・ファーレンクローク・ペーターゼンは、ネーナ解散後88年に、黒人ロッカー/ジャン・ボーボアールとともに"Voodoo X"を結成。89年にアルバムもリリースした。(90年解散) 2002年には、先述の通りネーナと共にドイツ・ミュージックシーンにカムバックを果たし、2006年のキム・ワイルドのアルバム"Never Say Never"のプロデュースにもあたった。 <ERIRIN兄/2011.2.3.> |
DISCOGRAPHY
ALBUMとSINGLEの売上成績です。
(USA / BILLBOARD UK/RECORD MILLER ドイツチャートより)
NENA(1983)
<Germany original Release> 82GM 1 83GM 1 83GM 1 |
全編ドイツ語のファーストアルバム。ネーナの甘い声と、ドイツ語の硬い響きがミスマッチなようで、とても刺激的に聴こえるから不思議だ。 |
? (FRAGEZEICHEN) (1984)
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"99 Luftballons"が全世界的にブレイクしている最中に、リリースされたセカンドアルバム。「鉄は熱いうちに打て !」という諺どおりの素早いアクションが功を奏し、印象に残る作品となった。 かといって急造的な粗さもなく、丁寧に制作されていて、前作よりもバンドとしてのアルバム作りがしっかりとしている。 "Rette Mich"のイントロは、昔のアニメのBGMのような、ノスタルジーを駆り立ててくれる。スカッとするダンスロックの名曲だ。 この曲のようにノリのいいポップチューンもあるが、全般に、ドイツらしい「陰」的なムードが漂っており、よりアダルトに脱皮したネーナの魅力がジンジン伝わってくる。 サックスを大胆に取り入れた「?」、「海賊にさせて」と「ハンギング・オン・ユー」などのバラードにネーナの新たな顔を感じることができる。 サックスには、フュージョン界からデビッド・サンボーンを招いた。 特に、哀愁あるメロディックな流れをもつ「ハンギング・オン・ユー」は名曲の域に達している。 大胆にアフリカンビートを取り入れた「象達の国」と「不思議の国へ」の2曲は、ケイト・ブッシュもビックリの完成度の高い出来栄えだ。 70sAOR風のピアノをフューチャーしたバラード「終わりから始まりへ」は、ラストを飾るにふさわしいネーナらしい乙女チックな曲。 残念なのは、各曲に付けられた邦題がイマイチ。ネーナのような英語圏外のアーティストの楽曲につける邦題は、かなりイメージを固定するので、レコード会社のみなさん、慎重にお願いします。 <ERIRIN兄/2011.2.3.> |
99 LUFTBALLONS (1984)
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輸入盤が先行して入ってきたので購入して針を落とすと、ビックリ ! 1曲目の"99 Red Balloons"がクラブ・ミックスで入っているではないか ! クレジットにはクラブ・ミックスとは書かれておらず、長さも"3:50"と表記されていたので、うれしすぎるボーナスだったのを思い出す。 逆に、"99 Red Balloons"のショート・バージョンは収録されておらず、結局輸入盤の7インチも買うことになってしまったが.... 内容的には、1stと2ndアルバムから10曲が選りすぐられたベスト盤的な1枚。(先述の「民謡ロック」-"Indianer"が未収なのは不満だが) A面の5曲が英語に入れ替えられていて、ちょっぴりドイツ語訛りが残るネーナの英語も、やっぱいいね ! 2009年、日本で紙ジャケ仕様にてCDが再発された。 <ERIRIN兄/2011.2.3.> |
FEUER UND FLAMME (1985)
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邦題は「ウーマン・オン・ファイアー」。全編ドイツ語。 近未来をイメージした歌詞の作品が並ぶ。サウンド的には、分厚いシンセサウンドを駆使し、派手でスペーシーな雰囲気を作り上げている。 前2作とは異なり、ややハードよりの産業系ダンスロックが多くなっており、まさにアメリカ市場を見据えた「売れ線」を追求している。 成熟期に入った80sニューウェイブを象徴する音作りといえよう。 オープニングの「2010年のユートピア」と「愛を知らない」では、再びデビッド・サンボーンが個性的なサックスプレイを披露している。 カナダの歌姫・ダルベロがバックボーカル参加しているのは意外だった。 SFチックなシンセアレンジを施したイントロから導入される、7分超のダイナミックなナンバー「未来へのスパークル」の楽曲構成は圧巻。この曲は"99 Luftballons"の続編的内容の曲とのことだ。 唯一のバラードナンバー「パラダイス」は、デビュー当時のネーナらしいナイーブな雰囲気がいい。 各曲の出来栄えはいいのだが、アルバム構成としてはやや散漫さを感じざるを得ない。、 <ERIRIN兄/2011.2.3.> |
IT'S ALL IN THE GAME (1985)
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Utopia |
EISBRECHER (1986)
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邦題は「アイスブレイカー」。全編ドイツ語。 バンド"NENA"としはラストアルバムとなった。 前作でワールドワイド戦略に失敗し、しばらくは意気消沈していたようだが、気を取り直して原点回帰したように吹っ切れた内容だ。 ビートルズとゆかりが深く、故ジョン・レノンの数々のアルバム作りにも参加した経験を持つベテランスタジオミュージシャン/クラウス・ブアマンを共同プロデューサーに迎えたことも、いい方向に出たようだ。 バラードを除いては、一貫してシンプルでストレートなロックンロールが主体となっており、シンセの使用率もかなり下がっている。ネーナのボーカルも、どちらかというとシンプルなロックの方が合っているようだ。 オープニングの「真夜中のエンジェル」、「フリー・ライク・ア・ウインド」、「夢をかなえて」、「リング・フリー」あたりは、打ち込みとコード進行にビートルズっぽい雰囲気を感じとることができる。 2度の来日経験から、ネーナ本人がしたためた「Tokyo」はグッとくるミディアムバラードで、なかなかいい曲だ。 タイトル曲の「アイスブレイカー」も、ギターリフが中島みゆきの「悪女」にそっくりだし、歌詞の内容も「悪女」っぽい。パクリまでは行かないが、参考にしたのは間違いなさそうだ。ファーストの"Indianer"もそうだが、ネーナは日本文化をかなり気に入っていたのだろう。 シングル「ムーンソング」は、ネーナがしたためた「お祝いソング」でもある。当時、ベースのユルゲン・デーメルとネーナの実妹クリスチーネが結婚することになり、結婚パーティで披露したそうだ。 とても乙女チックなバラードで、PVのネーナも可愛かったなぁ.... 評価は低いかもしれないが、ナイスアルバムである。 <ERIRIN兄/2011.2.3.> |
WUNDER GESCHEH’N (1989)
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Wunder Gescheh'n (奇跡) Du Bist Überall (あなたはここに) Hero (ヒーロー) Schlaflied (子守歌) Weisses Schiff (白い船) Im Rausch Der Liebe (愛に夢中) La Vie C'Est La Chance (人生はチャンス) Keine Langeweile (退屈なんかしたくない) Steht Auf (Stand Up) Abschied (アウフ・ヴィダセーン-さよなら) 邦題は「私小説」。 ネーナにとって初めての子/クリストファーを、生後11ヶ月という早くに亡くし、悲しみに打ちひしがれてた時期に発表された1stソロアルバム。 亡きクリストファーに捧げた曲と、前向きに未来を見つめる曲と半々で構成され、バラード系のアレンジの曲が多い。 "Heroes"は、全編英語で歌っている。<ERIRIN兄/2011.2.3.> |
DIE BAND (1991) (邦題:ロックバルーンの軌跡)
80s時代の集大成的な17曲入りベストCD。 |
Lass Mich Deln Pirat Sein
(Remix’91) Nur
Getraumt ? (Fragezeichen) Irgendwie,Irgendwo,Irgendwann Du Kennst Die Liebe
Nicht Tokyo Unerkannt Durch's Marchenland
(Live) Tanz Auf Dem Vulkan
(Live) 99 Red Balloons (Club
Mix) Just A Dream (Mega Dream Mix)
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