<80s member/上→左> トニー・ヘイセルデン(G)/レオン・メディカ(B)/ ジェフ・ポラード(V,G,−82)/ロッド・ロディ(Ky,V)/ デビッド・ピータース(D,Per)/ボビー・カンポ(Per,−82) <右下>ジム・オダム(G,83)/ ファーギィ・フレデリクセン(V,83,fo.TOTO)
(78) LOUISIANA’S LE ROUX (79) KEEP THE FIRE BURNIN’ ---------------- (00) AOR LIVE (00) AIN’T NOTHING BUT A GRIS GRIS |
<好きなバンドなので、コメがやや長いっす> ルイジアナ州出身のハードAOR(という表現が妥当か?)グループ。80s前半期の「産業ロック」ムーブメントに乗って活躍しただけのことはあって、シンセとハイテクに裏打ちされたメロディアスかつソリッドなナンバーを聴かせてくれた。グループの看板でもあるトニー・ヘイセルデンのギターソロはニール・ショーンのそれに似てはいるが、ジャーニーなどの西海岸路線というよりも、STYXやカンサスあたりの中西部路線に入ろう。 前身は75年に結成されたLEVEE BANDというやや泥臭いブルースロックを得意としたグルーブで、ボーカルは後にTOTOへ加入するボビー・キンボールがとっていた(76年に脱退後、S.S.FOOLSを結成)。 元来フランス移民が多いルイジアナという州名をベースに、仏語の男性冠詞+カレーの「ルー(ROUX)」という意味の、LOUISIANA’S LE ROUXと改名、78年にデビュー、セルフタイトルの付けられた1stアルバムから“NEW ORLEANS LADIES”が全米59位をマークし、まずまずのスタートを飾った。70sに発表された2枚のアルバムを聴いてもらうとよくわかるのだが、けっこう泥臭くサザンロックの匂いがプンプンしていた。(別に嫌いなわけではないので) 80sに入るとシンプルに“LE ROUX”だけに再改名。産業ロックブームの影響とレコード会社のセールス的プレッシャーから、メロハー的路線へと方向転換を余儀なくされる。82年には、AOR色の強い4thアルバムとシングル2枚が念願のブレイク、一躍世界的に名声をとどろかせると同時に日本のAOR小僧たちを唸らせたが、直後ボーカルのジェフが宣教師になるために脱退、続いてグループの「縁の下の力持ち」的存在だったボビーまでもが脱退してしまった。 レコード会社からも5thアルバムに関してかなりのプレッシャーをかけられていたグループは、ギタリストとパワー型ボーカリストを採用し、よりへヴィな方向へ転換することを決めた。結局この5thがラストアルバムとなり、83年後半に解散している。 後期のボーカリストとして採用されたファーギィは、解散後は前出のボビー・キンボールに代わり、84年から86年までTOTOに在籍したことでも有名だ。 99年には、レオン、トニー、ロッドの3名が中心となり、他3名を加えた6人体制で再結成された。3名はすでに社会的地位も資産もある存在になっていたこともあり、自主レーベル“LMレコーズ”を設立、ツアーも行うなど意気盛んだそうだ。(オフィシャルサイト参照) 00年に日本で、4thと5thがCDとして待望のリイシュー。3rdも00年にアメリカでCDとしてリマスターされた。彼らの80s時代のアルバムすべてCDとして入手できるという、この上なく幸せな国/日本。我が国が「AOR大国」であるということを再認識する次第だ。 <written by ERIRIN兄, 2003.2.25> |
DISCOGRAPHY
ALBUMとSINGLEの売上成績です(USA/BILLBOARD CHARTより)
UP (1980)
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80年という80s幕開けの年のリリースらしい、プログレ的要素とハードロック的要素を兼ね備えた傑作だ。ある曲はフォリナー的で、またある曲はクイーン的な印象を残す、完璧に近い「産業ロック」アルバムだ。本作をAORのジャンルに組するのは、多少酷かもしれない。 ドライブ感溢れるソリッドなナンバーがメインだが、2曲のバラードナンバーがなんとも秀逸な出来だ。アコギタが美しい流れを演出するバラード“ROLL AWAY THE STONE”は後半のダイナミックな展開といい、当時全盛のSTYXを彷彿とさせる名曲だ。全編通して、彼ららしいピリ辛な「ルー」が十分に効いていると思う。 |
LAST SAFE PLACE (1982)
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彼らの代名詞的ヒットともなった、カントリー的フレイバーすら漂うミディアムナンバー“NOBODY SAID..”に代表されるように、ハードなアプローチを展開した前作と比べると、全般的にソフトな仕上がりになっている。本作ならば、AORの範疇に入れても差し支えはないだろう。 当時はややバンドの一定した方向性が見えないとの批判すら受けていたが、今思うと本当にバラエティに富んだロックを演じきれる優れたバンドだったとつくづく思ってしまう。 |
SO FIRED UP (1983)
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前々作“UP”の延長線的なハードロックアルバムだが、ボーカリストがややソフトボイスだったジェフからハイトーンでぶっ飛ばすファーギィに代わった点と、テクニシャンのトニーと新加入のジェフによるツイン構成のへヴィなギタープレイなどから、よりアグレッシブにイメチェンした感がある。AORライクな前作からのファンはあまりにも異なるへヴィなアプローチに対して、さぞブッ飛んだことだろう。 個人的にも最もお気に入りのアルバムが本作だ。 |
オススメBEST CD
BAYOU DEGRADABLE; THE BEST OF (1996)
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Take A Ride On the Riverboat/ I Can't Do One More Two-Step/New Orleans Ladies/ Heavenly Days/Back The Levee/Feel It/ Keep The Fire Burnin'/Window Eyes/Let Me Be Your Fantasy/ Get It Right The First Time/Roll Away The Stone/ Addicted/Carrie's Gone/Nobody Said It Was Easy/
70sのナンバーを主体にセレクトしてはいるが、80s時代のヒットもしっかりと抑えたベスト。 |
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