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FRANKE & the KNOCKOUTS


frankeandtheknockouts.com

 

    

 


USAきってのロックタウン・ニュージャージー出身のメロハー系ロックグループ。
抜群の歌唱力と、ソングライターとしても才能を兼ね備えたフランキー・プリヴァイトを中心に、
80年に結成。
81年に、RCA傘下のミレニアム・レコードから
でデビューを飾った。
 
デビューシングル
"Sweetheart"が、全米のラジオ・オンエアを中心としたプロモートが功を奏し、当時全盛期だったAORチャート入りで注目を集めた。
この曲のPVが開業元年だったMTVでヘビーローテされたり、また、積極的にTV番組に出演したりと、全米での知名度を上げていき、ナショナルチャートでもTOP10入りを果たすという成功を収める。

日本ではあまり知名度は上がらず、マイナーバンドとしての評価しかされなかったのは、残念なことである。

(84年に解散するまでの活躍の軌跡は、下記ディスコグラフィーを参照願いたし。)

84年の解散後も、フランキー独自で音楽活動を続けていた。自作のデモテープを、あまたのレコード会社に送り続けるも、契約まではたどり着けない。ジレンマの中、ついに86年、同郷ニュージャーシー出身で映画音楽の巨匠でもあるジョン・モリスの耳に止まり、大ヒット映画「ダーティ・ダンシング」での楽曲採用が決まった。
 
ベテラン・ビル・メドレーとジェニファー・ウォーンズの異色デュエットという主題歌の"(I've Had) Time Of My Life"、
そして、エリック・カルメンを復活させた"Hungru Eyes"の2曲が採用され、2曲共に全米bPに輝く大ヒットとなった。
当初、フランキー自らボーカルをとりたいという申し出をしたが、楽曲の話題性を重視した映画スタッフから却下されてしまう。フランキーのアーティストとしての復帰は見送られることとなった。
(98年リリースのベストCDにて、この2曲のセルフカバーが発表された....本音は、歌いたかったのだろう....)
 
しかし、天はフランキーを見放さなかった。87年度・第60回アカデミー賞で、"(I've Had) Time Of My Life"が見事に
最優秀主題歌賞、同じく、ゴールデングローブの最優秀主題歌賞を獲得した!アカデミー式典に、フランキー自身も出席し、感謝のスピーチを述べている。
(当時、WOWOWにて授賞式を見ていた。フランキーの登場に驚いた。自慢のヒゲがそり落とされていたのである。(笑))

その後は、復活劇は起こらなかったが、98年にベストCD、過去3作のリマスターCDが発売された。

<Written by ERIRIN兄 2011.1.2.>

 

DISCOGRAPHY

ALBUMとSINGLEの売上成績です。

(USA/BILLBOARD CHARTより)

 

FRANKE & THE KNOCKOUTS (1981)

81US 31

81USY 69

 

 
Come Back/Sweetheart/She's A Runner/
You're My Girl/One For All/Tonight/
Running Into The Night/Tell Me Why/
Annie Goes To Hollywood/Don't Stop
 
<1998年リマスターCD-Bonus Track>
(I've Had) The Time Of My Life
 

 

SWEETHEART

81US

10

81USY

50

YOU'RE MY GIRL

81US

27

 


邦題は、シングルと同じ「スイートハート」。
メロハーAORの傑作....まさに81年らしい、エアプレイロックアルバムだ。
このノックアウツ、そしてラバーボーイ、バランス、シルバー・コンドルをまとめて「81年度メロハー四天王」と命名したいと思う。
 
高3の時だったか?.....輸入盤が完売状態で、どうしても聴きたくなりレンタルレコード店を探し回った記憶がある。結局、下北沢の友&愛でなんとか借りることが出来た....感動だった。
内容的には先述のように、メロディックロックのオンパレード。40分強のレングスだが、かなり聴き応えはある。
他にありそうでない渋い味を持った"Sweetheart"は、やはり名曲の域に入っていよう。グループ名そのままに、フランキーがボクサーに扮して熱唱するPVも当時好評だったそうで、、MTV元年のこの年ヘビーローテされたそうだ。(日本でのオンエアは深夜枠ぐらいだったが...)
アルバム中イチオシは、ミディアムバラードナンバー"Annie Goes To Hollywood".....70s仕立てのコーラスと、サビのメロディが泣かせる。
フランキーが"アニー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド"を歌う」....どっかのグループの名前になってしまいますねぇ。(笑)

98年に待望の初CD化がなされた。(もちろん、速攻ゲットしました)
ボーナストラックは、フランキーが書き下ろした映画「ダーティ・ダンシング」の主題歌のセルフカバー。
UKのマイナーレーベル"POINT MUSIC"からのリリースで発売枚数も少なかったためか、すでにレア盤扱いされており、10000円以上している。
CDが欲しい方は、再発を待ったほうがいいかもしれませんね。


 

 

BELOW THE BELT (1982)

82US 48

 


Never Had It Better/
Without You (Not Another Lonely Night)/
Just What I Want/Any Way That You Want Me/
Morning Sun (Dream On)/Shakedown/
Keep On Fighting/Have No Fear/Gina
 
<1998年リマスターCD-Bonus Track>
Every Little Bit Helps
 

WITHOUT YOU 
       (NOT ANOTHER LONELY NIGHT)

82US

24


 
直訳すると「へその下あたり」....ちょっちエッチなタイトルだ。ジャケ写のベンチシートでは、一体何が行われてるのだろう??
 
このアルバム、どこが凄いかといえば、よく考えられた曲の順列だろう。肩こりすることなく、聴き手をどんどん引き込んでいくようだ。
内容的には、前作同様のメロハー路線ではあるものの、シンセを前面に押し出すと同時に、リードギターをヘビーにアレンジし、テクニック全開で、なかなか聴かせてくれますゾ!!
総じて、サバイバーやTOTOライクな、クリアな「メロハー産業ロック」といえよう。ハードAORと呼ぶには無理があるかもしれない。
激動の82年らしい、バラエティに富んだ構成の「ちょっちエッチな大人のアルバム」!?
 
シングルヒットした"Without You"....間違いなく、この曲も名曲の域に達している。一度聴いたら、忘れられない美しすぎるロカバラードチューンである。
フランキーらしいといえる熱唱型バラードの"Any Way That You Want Me"もいい曲である。"Morning Sun"と"Gina"にみられるような、洒落た雰囲気のAOR調ミディアムロックもあり、いい味を出している。
 
こちらも98年に世界初CD化がされているが、希少盤のため、万円以上のプレミアがついている.....あしからず。

 

MAKIN' THE POINT (1984)

 

 
Outrageous/You Don't Want Me (Like I Want You)/
Come Rain or Shine/You're All That Really Matters/
Carrie Why?/So Cool (Nobody's Fool)/One Good Reason/
Blame It on My Heart/Can't Get Enough of You

<1998年リマスターCD-Bonus Track>
Hungry Eyes 
 

「メロハーの王道を行く!!アルバムのタイトルどおり、その過程での通過点となるべきアルバムなんだ。」と、当時のMTVでのインタビューで、フランキーは語った。
彼の言うとおり、更なる進化を遂げ、ハードロック色が強くなったパワーロックアルバムの傑作である。(当時は日本未発売)
 
 
しかしっ!! 本作発売までの道のりは険しかった。
 
レコーディング直前に、リーダーのフランキー、ベースのフォックスの2人以外のメンバーが脱退。両手をもがれたに等しい状況だったに違いない。ミレニアム・レコード側からも契約を解除され、バンド生命のピンチに見舞われる。
 
メンバー集めと契約先探しに時間を要したが、なんとかMCAレコードと契約、レコーディングにこぎつける事ができたのだった。

                                                                  (右上に続く)

 

 
(続き)
 
ドラマーには、この後ボン・ジョビへ加入するチコ・トレス.....すでにボン・ジョビ側のオファーがあったが、フランキーの実力に惚れ込み、期限付きで参加することとなった。
というか、最後までドラマーが見つからず、親交のあったボン・ジョビ側からレンタルされたとの噂もあるが、定かでない。
ともあれ、チコらしいパワフルなドラミングを聴かせてくれている。
 
リードギターには、ボビー・メッサーノが選ばれた。参加前には、ベニー・マードーンズ、タイクーンといった玄人受けするアーティストと組んでいたことのある「隠れたテクニシャン」だ。
解散後のメッサーノは、フィオナやルー・グラムらのハードロッカーとの仕事を経て、90sに入ってから待望のソロデビューを飾り、ブルースギタリストとして現在も堅実に活動を続けているそうだ。
(HP参照ください→  bobbymessaano.com)
 
キーボードは、デビュー以来サポートしてきたトミー・エイヤーズが正式メンバーとなった。

こうして、メロハー史上に名を残す、幻の名作は出来上がった。

しかし残念なことに、時代は彼らをスッカリ忘れ去っていた。全く注目すら浴びず、結局はMCAレコードからも一方的に契約解除の通告されることとなる。
(その後のフランキーについては、前述のとおり。)
 
渾身の力作も、ラストアルバムになってしまった。この後、15年近くお蔵入りすることとなるが、90s後半のメロハーブームのおかげもあって、リマスターCDとして復刻された。
こちらは、2010年にも2度目のリイシュー盤が発売されている。
 
さて、曲について語ろう。
まずフォリナーを匂わせる、ギターロックチューン"Outrageous"で幕を開け、そして、注目の"You Don't Want Me"へとなだれ込む。
この曲は、ボン・ジョビのデビューアルバムに収められ、シングルヒットした"She Don't Know Me"の原曲となった曲である。
 
詳しい経緯はよく知らないが、レコーディング中にスタジオを訪れたボン・ジョビ(チコのことが気になったのだろう)が、とても気に入り、フランキーに提供を交渉したらしい。まあ、お互いニュージャージー出身という同郷のよしみだろう、フランキーは即OKしたそうだ。
 
山場は、やはり極上のバラード"You're All That Really Matters"と
サックスの効いたミディアムバラード"Blame It On My Heart"の2曲だろう。うまくプロモートされていれば、マイナーヒットにはなったに違いない隠れた名曲だと思う。

全体を通して思うのは......

フランキーさん、やっぱ最高のボーカリストやわ!!
 

好きなバンドなのでつい力入りました。
コメント長くて、すいません.....ERIRIN兄 <2011.1.7.>

 

オススメBEST CD

THE SWEETHEART COLLECTION (1998)

 

 

 

COME BACK/SWEETHEART/SHE'S A RUNNER/
YOU'RE MY GIRL/RUNNING INTO THE NIGHT/

NEVER HAD IT BETTER/WITHOUT YOU/

YOU'RE JUST WHAT I WANT/MORNING SUN/

KEEP ON FIGHTING/OUTRAGEOUS/

YOU DON'T WANT ME/COME RAIN OR SHINE/

BLAME IT ON MT HEART/HUNGRY EYES/

(I'VE HAD)  TIME OF MY LIFE

3枚のアルバムからバランスよくセレクトされている。あらためてこのベストを通して聴いてみよう!メロハーのオンパレードにノックアウトされるだろう。

 

 

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