ARTIST FILE 035

GIUFFRIA
(HOUSE OF LORDS)

<members>

Key : グレッグ・ジェフリア

Vo. : デビッド・エイズレイ

Gt: クレイグ・ゴールディ(82-85)

ラニー・コルドラ(85-87)

Dr : アラン・クリガー

Bs : チャック・ライト (82-85)
リック・ボッゾ (85-86)

７０ｓのＬＡメタルシーンで美しい輝きを放っていた"ANGEL"というグループ、覚えてますか？

……

宝塚か、少女漫画から飛び出してきたのかと思うくらい、思わずうっとりしてしまう美形揃い。

クラシックを基調にした美しすぎるシンセのメロディ、ハードロックの美学へのあくなき追求精神。

日本でも大人気だったX JAPANの原型になったといわれるグループ。

……

ＡＮＧＥＬは７５年に衝撃のデビューを飾って以来、７９年までに６枚のアルバムをリリース。セールス的な実績こそありませんでしたが、ハードロックファンの間では伝説のグループとしていまでも語られています。日本でも彼らの美しさに「ほの字」してしまった女の子も多かったですね。（フフフ．．あたいもその一人）

そんな伝説のグループＡＮＧＥＬがさらにパワーアップして生まれ変わったのがこのＧＩＵＦＦＲＩＡです。
ＡＮＧＥＬ解散後、フリーのスタジオエンジニアとして働いていたリーダー兼キーボーダーのグレッグ・ジェフリアが８２年に再結成、レコード会社との交渉に苦労しながらも５年ぶりにメジャーシーンへと登場しました。
「元祖ハードキーボーダー」を誇るグレッグが、"JUMP"でのエディ・ヴァン・へイレンのキーボードプレイに触発され、ANGEL
の名前で再起する決心をしたといわれています。（結局、商標権などの理由からANGELを断念、GUIFFRIAになったそうです）

ＪＯＵＲＮＥＹ的サウンドをかなり意識した透明感のあるミディアムロックの、デビュー曲"CALL TO THE HEART"が、西海岸のラジオ局の積極的オンエアからみるみる火がつき、全米チャートを駆け上がり始めます。
と同時に、同じく再結成したばかりのビッグネーム・ディープ・パープルの全米ツアーに同行、オープニングアクトを勤めた事によりグループのライブパフォーマンスの評価をあげる事もできました。デビューアルバムがミリオンセラーをゲット、シングル"CALL TO THE HEART"も最高１５位を記録する大ヒットになり、復活の船出はとても順調でした。

８６年にはあの人気ＴＶドラマ「マイアミ・バイス」のサントラに参加、続いてセカンドアルバムをリリースします。前作ほどの評価は得られなかったものの、グループとしての存続には全く問題はありませんでしたが、一方的にレコード会社から契約解除通告をされてしまいます。

当時のアメリカ経済の超不景気もあって再契約先も見つからないまま、グループは完全に空中分解状態となり、グレッグもかなり落ち込んでしまったらしいんですが、当時マネージメントにも乗り出していたＫＩＳＳのジーン・シモンズのバックアップを得て、８８年にＢｓのチャックとＧｔのラニーともに"HOUSE OF LORDS"を結成し、再び美しいキーボードプレイを引っさげて表舞台へと立ちます。９２年までに３枚のアルバムをリリースしますが、セールス的にはパッとせず、９３年に解散。その後グレッグがリベンジするという情報もないままに２１世紀を迎えちゃいましたネ。

でも彼の事だから、いつの日か、あっと驚く復活劇を見せてくれるのを心待ちにしてまーーす！

<参加サントラ> (85) GOTCHA (86) MIAMI VICE

GIUFFRIA (1984)

SILK + STEEL (1986)

HOUSE OF LORDS

HOUSE OF LORDS (1988)