12inch MAXI collection
BLUE MONDAY THE BEACH
彼らの出世作となった1枚。この曲がN/W系アーティストたちの方向性を決めたといっていい決定打だ。ピーターの奏でる複雑なベースライン、決してうまいとは言い難い気だるいバーナードのボーカル、そして斬新かつ意表を付く曲の展開、フロッピーディスクに似せたジャケット構成等々...凄すぎる! タイトルになった「青い月曜日」とは、彼らの属していたJOY DIVISIONのリーダーで自殺により他界したイアン・カーティスの命日(1980年5月18日、月曜日)からとられた。この段階ではまだJDの亡霊から抜け出しておらず、独特の暗さを引きずっている。 |
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CONFUSION (12”VERSION)(CONFUSION BEAT) (CONFUSED INSTRUMENTAL)(ROUGH MIX)
「ヒップホップの教祖」ことアーサー・ベイカー御大に志願、メンバー自らNYへと渡り創り上げられた傑作中の傑作だ。当時、すでにポストパンクとかN/Wというジャンルの遥か彼方に逝ってしまったような「次元」の違いを感じたものである。アーサー御大以外にも、弟子時代のジェリービーンも参加。この曲のビデオクリップのDJルームのシーンでは、御大と共にしっかり写っているので「ERIRINシアター」のコーナーでチェックされたし。 |
THE PERFECT KISS (EXTENDED VERSION)(KISS OF DEATH)(THE PERFECT PIT)
このミックスの主役は、ロン・カーターも真っ青な、ピーターの力強くもハイレベルなベースである。こんな素晴らしいベースの奏法があるのかと感動したものだ。とりわけ後半の怒涛の引きまくりが凄すぎる。ただしベース以外の各パートがきちんと独立しつつも、しっかりとその仕事をこなしているのはいうまでもない。この頃からか、メロディラインも明るめに変わってきている。 |
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SUBCULTURE (JOHN ROBBIE REMIX)(DUB-CULTURE)
この12インチの凄さは、先述のアーサー御大の愛弟子でもあるロビー氏による、超破格なサンプリングにある。おそらくここまで派手派手なサンプリングをしたミックスはなかろう。いい意味で原曲が完全にブッ壊れてしまっており、まさに「破壊のアート」だ。このリミックスを聴いた後、アルバムバージョンがとてもお粗末に聞こえてしまう私だけだったろうか? タイトルをもじったダブ・バージョンはさらにブッ壊れている。 |
SHELLSHOCK (EXTENDED VERSION) SHELLCOCK (DUB)
“SUBCULTURE”でやり過ぎたせいか、やや過激さが影をひそめてしまったが、しっかりとサンプリング及びスクラッチが効いている。こちらもDUBのがやや過激か? |
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STATE OF THE NATION SHAME OF THE NATION (INST)
フルートだか尺八の音色に似たシンセで始まるイントロが印象的だ。全体のメロディはどことなくJ−POPっぽくて親しみやすい。節まわしが演歌っぽいがピーターのベースがここでも大活躍で、ソロプレイパートが絶品の域。もち、バーナードのヘタウマなボーカルをキッチリとフォローしている。 |
BIZZARRE LOVE TRIANGLE (SHEP PETTIBONE REMIX) BIZZARE DUB TRIANGLE
シェップ氏らしいシンセアレンジを前面に出し、地味な存在でもあるパーカッションを引き立てている。ただ、妙に明るすぎるメロディラインはN/Oらしくないものの、これは「踊れる」! |
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TRUE
FAITH (SHEP PETTIBONE REMIX)(TRUE DUB) 1963
ハウス調のリミックスで、オリジナルとはかなり変化している。派手さはないが、静かな中にも力強さを感じる力作。 斬新なボーカルサンプリング、様々なインストルメンツが飛び回っているようなカラフルさを持つ、10分を超すDUBも聞きもの。 |
TOUCHED BY THE HAND OF GOD (12”MIX)(TOUCHED BY THE HAND OF DUB)
この頃から12インチシングルとCDマキシシングルが共存し始めた。ところでこの曲、イントロのメロディはどこかで聴いたことのあるような気がするのだが、思い出せない。 この曲といえば、やはりビデオクリップ。メンバーがハードロックバンドに扮し、熱演しているやつ。当時人気絶頂だったボン・ジョビかヨーロッパを揶揄したのだろう。以外にバーナードのロングヘアが板についていた。 |
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BLUE
MONDAY 88 (12 INCH)(BEACH BUGGY 12 INCH)(7 INCH)
「えっしゃ、えっしゃ、ほいやっ♪」というおそらく日本の民謡からサンプリングしたらしい合いの手と、切れ味あるシンセリズムが原曲の暗さを消している。 話は違うが、この曲のVCに出てくる犬はなかなか芸達者だった。 |