ASTRADYNE

NEW EUROPEANS

PRIVATE LIVES

PASSING STRANGERS

SLEEPWALK

MR.X

WESTERN PROMISE

VIENNA

ALL STOOD STILL

 

Produced, Engineered by CONNY PLANK

 

ULTRAVOX were

(Vo/Gt/Syn) MIDGE URE

(Ky/Syn/Vio) BILLY CURRIE

(Dr) WARREN CANN

(Bs) CHRIS CROSS

 

 

 

80sのイギリス中心にヨーロッパでとても人気のあったテクノ系ロックグループです。アメリカではあんまり売れず、日本でも“NEW EUROPEANS”がウイスキーのCMに使われてそこそこヒットしたくらいでした。でも、このグループのテクニックと表現力は高い評価を得、当時YMOの「教授」こと坂本龍一さんも絶賛していましたね。

その彼らの代表作がこの“VIENNA”であります。このアルバムから、後に中心人物となるミッジ・ユーロが参加し、メロディ的に聴き易くなると同時に、スケールも大きくなりました。

彼らの特徴としては、シンセの創り出すノイズだけに頼るのではなくて、基本的な楽器(ギター、ベース、ドラム)を軸に、バイオリン、ビオラ、ピアノなどのクラシックな楽器も取り入れており、聴く人にいろいろな印象を与えてくれる点でしょう。この点が、他のテクノ・バンドと違って、息が長かった理由かもしれませんね。20年以上経った今だからこそ、もう一度じっくりと聴き直してみたいです。

もちろん、彼らのノイズ・テクニックも素晴らしく、本物のストリングスを使っているかのようなフレーズを多用しているので、この点に注意して聴き込んでみても面白いアルバムですよ。

まさに「4人だけの電脳オーケストラ」と呼びたいくらい、センスある、オシャレなグループでした。