1999

LITTLE RED CORVETTE

DELIRIOUS

LET’S PRETEND WE’RE MARRIED

D.M.S.R.

FREE

 

AUTOMATIC

SOMETHING IN THE WATER

(Does Not Compute)

LADY CAB DRIVER

ALL THE CRITICS LOVE U IN NEW YORK

INTERNATIONAL LOVER

 

Produced, Engineered by PRINCE

 

 

 

 

70s後半に颯爽とデビュー、「天才」とか「奇才」とか呼ばれた殿下の2枚組出世作です。まさにタイトル通り、「世紀末」を感じさせる作品。収録曲は11曲ですが、1曲あたりが長いのと、カッティング・エッジを広く取って音質を重視した為に2枚組となりました。殿下のアルバム作りへの情熱の賜物ですね。

このアルバムがリリースされた82年にはまだそれほどのセールスは上げていませんでしたが、83年4月に“LITTLE RED..”がナショナルチャートでトップ10入りを果たしてから俄然注目され、一気にセールスを伸ばしたのです。この後の大活躍はご存知の通りでしょう。

殿下の音楽性としてはロック寄りに解釈されることがしばしですが、ルーツはやはりR&Bにあると思います。曲調は独特ではありますが、“FREE”と“INTERNATIONAL LOVER”のバラード2曲は十分に聴き応えのあるR&Bに仕上がっていることからも解ります。

それから、ちょっとエッチな雰囲気一杯なんだけど、“AUTOMATIC”もオススメ。殿下独特のビートがビシビシ効いてます。それにこのビデオクリップがチョー凄かった!殿下がコーラスの女性2人に脱がされわ、鞭打たれるわ、まさにSM調教ビデオ(笑)今度機会があったらビデオをアップしますね。

殿下の来日公演に行った時の強烈な印象は、殿下のギターソロでした。確かにジミヘンを意識した奏法なんだけど、とっても上手で、それまで気付かなかった殿下の才能に驚いたものです。